この一か月ほど、私が過去に担当させていただいた生徒さんからの報告が何件か舞い込んできました。
年度替わり、卒業のシーズンということもあり、その折にこうして連絡をくださるのは、本当にありがたいですし、嬉しいです。
小学校を卒業したこと、高校に合格したこと、英検やスピーチコンテストにチャレンジしていることなど、それぞれの成長を伝えてくれて講師冥利につきます。写メで久々に見る成長した姿に、おおっと思わず感嘆の声が出てしまったり。
教室で会えなくなってからも成長を知らせてくれるなんて、まがいなりにも、その子にとってプラスの存在にはなれたのかなと思います。それも、会わなくなって2.3年経っているのに、覚えてくれていて、こうして連絡をくださるなんて、心があったかくなります。
一通、ご紹介させてください。
ある高校生のお母様より
「企業による視覚障害者育成の短期海外留学に通過し、今年の夏休みに8日間ロンドンに行きます。英検も二級までは合格しているので、高校生の間に準一級まで取りたいと思っているようです。先生に出会えたおかげで英語に対する考え方が変わりました。ありがとうございました。」
Y君を担当していたのは約一年。視覚障害を持っていて、いつもサングラス、
教室ではルーペを使ってテキストを読んでいました。
中学校から、岡山に住んでいながらも平日は親元を離れて寮生活。
高校はY君自身の意志で東京の方の高校を受験、そして合格。
遠く離れた場所での生活、最初は不安もたくさんあったのでは?と思います。
それでもこうして努力して、自分で力を伸ばして掴んだ成果。
レッスンをしていた頃から、「海外留学してみたい」と言っていたY君。
本当におめでとう!!そして、海外を経験してさらに可能性を広げていこうね!!
彼のすごいところは、自分の意見を一生懸命まとめて、そして最後まで伝えようとするところ。
一つ一つの問いかけに精一杯の答えが返ってくる。その真摯な姿勢に、私も、他の外国人講師も心から感心しました。
道を譲ったり、相手を思いやったり、常に感謝の心を持っていたりと、
とっても優しい心の持ち主でもありました。
これから先も社会はどんどん変化し、仕事の形態も変わり、障害があることはハンディにもならなくなってくるでしょう。
人間性に長けたY君が将来、どんな舞台で活躍することになるのか、楽しみでなりません。